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魅力的なコマ割りを描ける水上先生

3.jpg
千夜の後ろに立つ義輝公と華寅。
このシーンでは内心穏やかではない千夜の表情が強調されることが重要なので、表情が見える様にキャラが正面を向いた状態で描かれています。この時に三人を正面から映すとなると屋根の段差と身長の差があるので、ある程度コマの高さが必要になります。
ここで縦長のコマを使う事で三人と真っ暗な空と屋根を効率よくコマに収める事が出来ます。義輝公と華寅の身長差からうまれた華寅の上の空いたスペースにふき出しを入れ、さらにページ全体のバランスが取れるように右にも縦長のコマを作り左右対称に近づけける事で無駄のない綺麗な画面を創り出しています。

6.jpg   6a.jpg
真介の刀がムドに折られるシーン。
集中線が多く使われたスピード感の場面ですが、二コマ目と四コマ目では集中線を使わないことで時間が止まったかのような表現をしています。この様に集中線の有無でコマごとのキャラの動きに緩急をつけることでインパクトのある画にしています。
四コマ目と五コマ目は本来別々のコマですが、四コマ目の下半分と五コマ目を一つのコマとして見る事も出来るところが興味深いです。何を言ってるのか分からねーと(ry。
右に貼った画像で説明すると通常の見方が左の画像で、四コマ目の下半分と五コマ目を一つのコマとして見たのが右の画像です。折れた刀の上半分(四コマ目)と真介の持っている下半分(五コマ目)の間にムドの手が映っていて、ムドが刀を半分に折ったことが強調されます。ムドの手がコマをはみ出して下のコマにまで入っているのは、下の五コマ目と合わせた構図として見れるように意図的にしたのだと思います。

7.jpg   7b.jpg

敵を倒すシーンをニページ使って表現。二ページ消費しているコマですと本を大きく開かないと真ん中の絵が見え難くなる場合がありますが、ここでは敵が真っ二つにされたところでページを分けているのでそういう心配はありません。
もう一つ注目して欲しいのは斬蔵と義輝公が描かれているコマの位置です。
敵を斬った場面では右ページに斬蔵、左ページに義輝公という構図になっていますが、その下のコマもそれに対応させています。
漫画の読み方として上中央⇒右ページ下⇒左ページ下という流れで読むのが普通の流れですが、この場面では緊急事態が発生し登場人物達が焦っているので上中央⇒右ページ下と上中央⇒左ページ下という流れが同時に起きているものとして読む事も出来ます。もし下のコマを右の画像の様に逆にするとその様な読み方は出来なくなり、ゆっくりとした時間の流れになると思います。

2.jpg

水上先生はこの様に構図や動き、そして間を大切にした絵を描く漫画家。
細部まで描きこまれている綺麗な絵を描くエマの森薫先生やARIAの天野こずえ先生の様な上手さはないですが、少年漫画としての迫力のある絵を描き演出に拘りを持っているので、水上作品はそこに注目して読むとより面白く感じられます。
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